アレルギー科
アレルギー性疾患の多くは、対象の原因物質(アレルゲン)に対して体が過剰に反応してしまい症状として現れます。アレルギーによる症状を軽減、治療するには、原因となる物質(アレルゲン)を特定し可能な限り要因との接触を避けるか、体が過剰反応をしないように対処することが望ましいとされています。よくある原因としては、ハウスダスト、花粉、ペットの毛、カビなどがあります。
アレルギー科で扱う疾患
花粉症、アレルギー性鼻炎、食物アレルギー、気管支喘息、湿疹、アトピー性皮膚炎など
スギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎に有効な治療法として舌下免疫療法を行っております。
まずはアレルギー検査を行うことをおすすめいたします。
アレルギーに対する各治療法のメリットとデメリット
| メリット | デメリット | |
|---|---|---|
| 対症療法 (内服・点眼・点鼻) |
・効果の発現が早い ・症状がある時期に服用すればよい |
・効果が持続しない
・対症療法なので治ることはない |
| 舌下免疫療法 |
・根本治療であるので抗アレルギー薬の服用が必要なくなる ・スギ花粉とダニアレルギーの治療が同時に行える ・自宅で治療できる |
・効果の発現が遅い
・最低でも2年以上継続する必要がある ・症状がないときも毎日の服用が必要 ・舌下に1分間薬を保持して飲み込む ・スギ花粉とダニアレルギーのみの治療である |
※スギ花粉症舌下免疫療法は6月から12月までの開始です。花粉症飛散期は開始できません。
また、当院ではかぶれなど長く続く皮膚炎の原因を調べるために行う検査である
パッチテストも行っております。
パッチテストとは
アレルギーには1~4型があります。そのうち皮膚に関与するアレルギーは主に1型と4型です。1型は即時型アレルギー、4型は遅延型アレルギーと呼ばれます。簡単に言うと、蕁麻疹は1型アレルギー、接触皮膚炎(かぶれ)は4型アレルギー、アトピー性皮膚炎は1型+4型アレルギーと考えられています。
このうち4型アレルギーの診断に必要な検査がパッチテストです。皮膚に原因と考えられる物質(かぶれるもの)を貼付して、皮ふの反応を調べる検査です。
当院ではパッチテストパネルSを用いておりますので、日本で多いアレルギーのうち24種類のアレルゲンに対応したテストができます(保険適用可)。
検査できるもの
| 種類 | アレルゲン名 | |
|---|---|---|
| 金属 | 硫酸ニッケル | 重クロム酸カリウム |
| 金チオ硫酸ナトリウム | 塩化コバルト | |
| 樹脂 | ロジン | ペルーバルサム |
| ブチルフェノールホルムアルデヒド | エポキシ | |
| ゴム硬化剤 | カルバミックス | メルカプベンゾチアゾール |
| メルカプトミックス | チウラムミックス | |
| ゴム老化防止剤 | 黒色ゴムミックス | |
| 防腐剤 | パラベンミックス | イソチアゾリノンミックス |
| ホルムアルデヒド | ||
| 油脂 | ラノリンアルコール | |
| 抗生物質 | フラジオマイシン硫酸塩 | |
| 局所麻酔剤 | カインミックス | |
| 香料 | 香料ミックス | |
| 染料 | パラフェニレンジアミン | |
| 水銀化合物 | チメロサール | |
検査方法
パッチテストを背中に貼付する。貼付2日後に本剤を剥がし、剥がしてから約30分後及び、必要な場合は1日又は2日後にも反応を判定します。
※パッチテストをご希望の場合、検査キットを取り寄せる必要がございますのであらかじめご予約下さい。
アレルギー検査View39
採血で重要なアレルゲン39項目を同時に測定できる検査です。
問診から原因アレルゲンが推定できない場合や鼻炎、花粉症、アトピー性皮膚炎などのアレルゲンのスクリーニング検査として有用です。View39は、日本人がアレルゲンになりやすい39項目を選出してあり、一度の採血で39項目のアレルギー検査をすることができます。
保険適用でおこなうことができ、1週間前後で検査結果がわかります。
他項目のアレルギー検査も行っておりますので、お気軽にご相談ください。
測定可能な39項目
吸入系・その他アレルゲン(19項目)
ヤケヒョウヒダニ、ハウスダスト1、ネコ皮屑、イヌ皮屑、ガ、ゴキブリ、スギ、ヒノキ、ハンノキ(属)、シラカンバ(属)、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、ヨモギ、アルテルナリア(ススカビ)、アスペルギルス(コウジカビ)、カンジダ、マラセチア(属)、ラテックス
食物系アレルゲン(20項目)
卵白、オボムコイド、ミルク、小麦、ピーナッツ、大豆、米、ゴマ、ソバ、エビ、カニ、キウイ、リンゴ、バナナ、マグロ、サケ、サバ、牛肉、鶏肉、豚肉
MAST36・48MIXとは
アレルギー原因を一度に調べる検査
アレルギーとは、本来は体を守るための「免疫反応」が過剰に働き、
かえって自分の体を刺激してしまう状態のことをいいます。
アレルギー性鼻炎や喘息、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹(じんましん)など、
さまざまな症状の背景にはアレルギーが関わっていることが多くあります。
しかし、自分が「何に対して反応しているのか(アレルゲン)」を知ることは、
日常生活での予防にも治療方針の決定にも、とても重要です。
そこで役立つのが、MAST36・48MIX検査(マスト検査)です。
これは、1回の採血で多くのアレルゲン(原因物質)をまとめて調べることができる血液検査です。
症状について
アレルギーによる主な症状は、アレルゲンが体内に入った場所によって異なります。
- 鼻・のどの症状:くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどのかゆみ(例:スギ花粉、ダニ)
- 目の症状:目のかゆみ、充血、涙が出る(例:花粉、ハウスダスト)
- 皮膚の症状:かゆみ、赤み、湿疹、蕁麻疹(例:食べ物、金属、動物)
- 呼吸器の症状:咳、ゼーゼー、息苦しさ(例:ダニ、カビ)
- 全身の反応:重度の場合はアナフィラキシー(血圧低下・意識障害など)を起こすこともあります。
これらの症状は、季節や環境、食事などによって強くなったり軽くなったりします。
「季節ごとに悪化する」「特定の食べ物で反応する」などのパターンがある場合、
MAST検査によって原因を特定できる可能性があります。
原因について
アレルギーを起こす原因となる物質をアレルゲンと呼びます。
代表的なアレルゲンには次のようなものがあります。
- 花粉類(スギ、ヒノキ、ブタクサ、ヨモギなど)
- ハウスダストやダニ
- カビ(真菌)類
- 動物(犬・猫などの毛やフケ)
- 食物(卵、牛乳、小麦、えび、そば、ピーナッツなど)
- 昆虫、金属など
人によって反応するアレルゲンは異なります。
MAST検査は、こうした多種類のアレルゲンを一度に調べることができる点が特徴です。
病気の種類について
MAST検査は、次のような病気の原因調査や診断補助に役立ちます。
- アレルギー性鼻炎・花粉症
- アトピー性皮膚炎
- 蕁麻疹(じんましん)
- 気管支喘息
- 食物アレルギー
- アレルギー性結膜炎
これらの疾患では、アレルゲンを知ることが症状改善の第一歩になります。
たとえば、「スギ花粉」が原因なら花粉が飛ぶ時期を避ける生活を心がけたり、
「ダニ」が原因なら寝具の清掃や換気を徹底するなど、
原因を知ることで生活改善につながるのです。
治療法・検査内容について
MAST36とは
「MAST36」は、36種類のアレルゲンを同時に調べる検査です。
主に、スギやヒノキなどの花粉、ダニ、ハウスダスト、カビ、
さらに食物(卵・牛乳・小麦など)を含めた代表的な項目がセットになっています。
1回の採血で調べることができ、
検査結果は1週間ほどでわかります。
48MIXとは
「48MIX」は、食物系:24種類
通年性:11種類
季節性:13種類を同時に調べる検査です。1回の採血で調べることができ、
検査結果は1週間ほどでわかります。〇〇ミックスとは、1項目に複数のアレルゲンが含まれています。各アレルゲンの結果は出ませんが、幅広い情報を入手できます。陰性の場合は全てのアレルゲンが陰性となり、陽性の場合はミックスされている全て、または一部のアレルゲンが陽性となります。必要に応じて単項目検査を実施します。(同月ではなく、別月に検査します)
