循環器内科の受診をお考えの方へ
循環器内科は、一言でいうと心臓と血管の病気を扱う診療科です。 しかし、大学病院などから当院を紹介された患者さんでもなければ、ご自身の心臓や血管に問題があることを明確に自覚されることは難しいのではないかと思います。
心臓と血管の病気と言うと、すぐに命に関わる重大な問題であると想像される方もいらっしゃるかと思いますが(当然そのようなケースもございます)、受診されるきっかけとなる(受診していただきたい)症状は、実は日常生活においてよく見られるものでもあります。
心臓と血管の病気は自覚症状に乏しいことがあり、発症するまで気付かれないことも珍しくありません。
そのため、これらの症状を感じた時に、まずは医師の診断を受けていただくことで、重大な病気を見逃さないことはもちろん、病気にならないための暮らし方を知っていただくきっかけになればと考えています。
当院では、心臓と血管の病気に関する正確な診断と適切な治療を行うことができますが、逆に、「何もなかったですよ。安心ですよ。」とお伝えすることで、皆さま気持ちを晴れやかにすることも、医師として大切なことだと考えています。 どんなに些細な症状や違和感でも、どうぞお気軽に受診してください。
こんな時はまず循環器内科を受診してください
このような症状はお早めに受診を
- 動くと息切れがする、疲れやすい、身体がだるい
- いつも脈が速い気がする、落ち着かない
- 動悸(ドキドキ)がする、脈が飛ぶ感じがする
- 寝ていると息苦しい、手足がむくむ
- 運動すると胸が痛む、圧迫感がある
- 夜間や早朝に胸が痛む
- 胸の痛みと一緒に呼吸苦もある
- 30分以上続く胸の痛み、冷や汗が出て気分が悪くなる
- 健康診断で心電図の異常を指摘された
これらに該当するものが一つでもある時は、すぐに当院へお越しください。
症状の原因は心臓や血管の代表的な病気である動脈硬化、狭心症、心筋梗塞、不整脈だけでなく、日常生活のストレスや更年期障害などが知らずうちに自律神経のバランスを崩して生じていることもありますが、当院では、詳しい問診と診察、心電図や胸部レントゲン検査、心エコー検査(超音波検査)などを行うことで、より正確な診断を行うことを徹底しています。
また当院では、心臓・心不全のマーカーであるNT-pro BNP、急性心筋梗塞を代表とする、心筋障害指標のトロポニンT、深部静脈血栓、肺動脈血栓塞栓、急性大動脈解離や心内血栓症に有用なDダイマーが院内で迅速に測定できます。通常は検査依頼で1週間ほどで分かる検査を院内で当日中に結果が分かるので、緊急性の高い診断に役立てることができます。
当院で適切な治療を行うことはもちろん、必要な際は躊躇なく高度医療機関と連携し、皆さまの大切な命と日々の幸せな暮らしをお守りできればと願っています。