毎年花粉症でお困りの方へ

花粉症とは

花粉症という言葉を耳にされたことがない方はほぼいらっしゃらないと思いますが、花粉症はアレルギー性鼻炎の一種で、特に花粉が原因となって、くしゃみや鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどを引き起こす疾患です。
喘息やアトピーとならび、現在の統計では花粉症の人口は1000万人以上と言われており、今や国民病と言われるほどポピュラーな存在となっています

花粉症の症状

くしゃみ、鼻みず、鼻づまり、目のかゆみが一般的ですが、喉のかゆみ、喉の痛み、咳、皮膚のかゆみ等が出ることがあります。特に症状がひどい方は、頭痛、体のだるさも出ることもあります。
また、毎年2月中旬頃から飛散するスギ花粉だけでなく、4月~5月はヒノキ、初夏はイネ科、秋はブタクサなどがあり、花粉だけで1年中症状が出る方もいらっしゃいます。

尚、当院では1度の採血で39種類のアレルギーを調べることができる便利な検査(View39)も可能ですので、スギ花粉症に限らすアレルギー症状でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください

花粉症の治療

まず、花粉症に代表されるアレルギー疾患は、アレルゲンを避けることが基本となります。花粉の飛散が始まったら外出時にマスクや保護眼鏡を着用し、帰宅時には服から花粉を落とし、肌についた場合はシャワーなどで花粉を洗い流すようにしましょう。
そして、一般的には抗ヒスタミン薬などの内服や点鼻薬、点眼薬などを使用して症状を和らげます。

尚、今からできる効果的な花粉症対策としては、花粉の飛散が始まる前からお薬を飲み始める「初期療法」が挙げられます。初期療法を行うことで、くしゃみ、鼻水・鼻づまりといった症状を軽減することができます。
日本気象協会の発表によれば、2024年の花粉症のピークは、東京都内では2月下旬頃からと予想されておりますので、それまでにご来院いただきお薬を飲み始められることがお勧です。

また、スギ花粉症のオフシーズン(概ね6月~12月頃)であれば、スギ花粉症の根治が期待できる治療法として大きな注目を集めている「舌下免疫療法」も当院にて行うことが可能です。舌下免疫療法は、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン=スギ花粉)を、極少量ずつ長期間にわたり投与することで、アレルギー反応が起こりにくい状態(免疫寛容と言います)を作り出す、アレルギー免疫療法(減感作療法)の一つです。舌下免疫療法はアレルゲンの錠剤をご自身で服用する(1日1回、舌の下に錠剤を含むだけです)ことができるため、ご自宅で手軽に行うことができますので、ご興味がおありの方は、まずはお気軽にご相談ください