いびきや無呼吸を指摘されたことがある方へ
睡眠時無呼吸症候群(SAS)について
睡眠時無呼吸症候群は「Sleep Apnea Syndrome」の略で「SAS」とも呼ばれ、大きないびきや起床時の頭痛、夜間の呼吸停止、日中強い眠気に襲われるなどの症状が現れ、睡眠中に何回も呼吸が止まり十分な睡眠が取れない病気です。
睡眠時無呼吸症候群を放置してしまうと、高血圧や心臓循環障害、脳循環障害などに陥るとも言われており、実生活でも、眠気などのために日中仕事に支障をきたしたり、居眠りによる運転事故の発生率を高めたりするなど、自身だけでなく周りにも深刻な影響を及ぼしますので、ご家族などに「いびき」や「無呼吸」を指摘されたことがある方や「日中の強い眠気」を感じている方は、内科医にご相談いただくことがお勧めです。
睡眠時無呼吸症候群の診断にあたっては、医師による問診の他、睡眠時無呼吸検査装置による検査を行います。
当院では、就寝時間に装着していつもどおりに一晩眠るだけで、呼吸気流、血液中の酸素飽和度、呼吸運動、体位、脈拍などが記録できる検査キットを貸出し(ご自宅に郵送)いたしますので、入院することなく検査をお受けいただけます。
そして、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合には、鼻に装着したマスクから圧力を加えた空気を送り続けることによって気道の閉塞を取り除く「CPAP療法」を行っております。
CPAP療法を行うことで、多くの患者さんが、その日のうちから「いびき」をかかなくなり、朝の熟睡感も得られ、また昼間の眠気も軽くなります。特に、中等症から重症と判定された患者さんに有効で、高血圧などの合併症の予防・改善効果も得られます。
CPAP療法は、睡眠時無呼吸症候群の最も有効な治療法として欧米や日本国内で広く普及しておりますので、ぜひ当院にご相談ください。
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